• 竹内 明仁

「働き方への言葉の影響力」

今年の自分の課題の一つに“言葉磨き”があります。

どうしてこれを選んだか?


それは、言葉には取扱説明書がないこと(村上信夫さん談)と、一度言った言葉は消しゴムで消せないからです。言った本人よりも言われた相手の方が、一度突き刺さった言葉は忘れないものですよね。だから言葉は丁寧に取り扱わないと人間関係に影響して来ます。

言葉磨きをする目的は、人との人間関係を良好にし、特に仲良くしたい人たちとはお互いに信頼できる間柄になることです。

そのために、今は元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんが定期開催している【言葉磨き塾】で学んでいます。


実際世の中に言葉の大切さを意識して使っている人はどれだけいらっしゃるでしょうか?

「伝えると伝わるの違い」「良い言葉と悪い言葉」「前向きな言葉と否定的な言葉」をどのように捉えて使っているかによって人間関係の質が変わる以上、働き方も変わるでしょう。


そもそも働き方改革とは労働時間や残業時間の短縮、正規・非正規社員の待遇の公平化などの目に見える部分にフォーカスする前に、会社内の半径3m以内の人間関係が改善されることと、よきリーダーが育つことが生産性が断然上がる近道というのが私の持論ですから、人間関係を良くする方法を考えた方が効果性が高いと判断しています。


そして、その人間関係を良くするには言葉の使い方が大切になります。

昔と違って、発する言葉がパワハラやセクハラと受け止められやすい現代ですから、同時に言葉の使い方を学ぶことは理に適っていると考えています。


組織の活性化や労働生産性の面で考えてみましょう。

人を評価する時、長所と短所のどちらから見るのか。

意識していないと短所の方から見てしまいがちではないでしょうか。従って、発する言葉は自ずとできていないこと自体やその人のできない能力といった否定的な部分から入ることになります。

言われた方はどのような感情を持つでしょうか。

気分が良い筈はなく、反発したり自信を失ったり受動的になったりします。その結果、信頼関係はつくれず主体的に仕事をすることに臆病となり、上司の顔色を窺ったり指示待ち人間に陥る可能性が高いと思われます。。また、自分を認めてもらえなければやる気も減退する人がほとんどでしょう。最悪会社を辞めてしまうケースも多い時代です。


人は正論を振りかざしただけでは動きません。

そう、「言葉が感情をつくる」からです。

われわれ人間はロボットと違い、ほとんどの人にとってこの感情が仕事へのエネルギーに影響を及ぼします。ネガティブな言葉を使っていれば組織が活性化したり生産性が上がったりする訳がないのです。

こんなシンプルなことを見落としているのは何と勿体ないことか!


反対に、短所よりも長所を認める、失敗を責めるよりその原因と対策を一緒になって考える。結果よりもプロセスに光を当てるなど、前向きな言葉を使うことにより行動が変わって来ると共に、相手との信頼関係ができて来ます。

では、実際に行動に起こした場合どうなるか?

その会社の組織文化の程度と本気度にもよりますが、2~6カ月くらいで変化が起って来るというのが現実的な時期のような気がします。


信頼関係が構築されれば、次の段階である「何を言うかより誰が言うか」へ進めることになります。そうなると、信頼関係が更に深まった証です。


ここまで職場の関係性で考えてみましたが、実は家族関係や交友関係でも同じことが言えます。これらの関係が上手くいっていないとしたら、相手に非があると思う前に“自分に指を向ける”必要がありそうですね。

人や外部の環境のせいにしても、それらは自分でコントロールできないことですから前に進めませんし、コントロールできる自分に焦点を絞ることが先決だと思います。


経営トップが発する言葉、上司が発する言葉、同僚や部下が発する言葉など、組織に関係する全ての人の使う言葉が変われば組織の雰囲気も随分変わるだろうと想像できます。


















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