• 竹内 明仁

「経営に活用できる会計とは?」-②

個人の確定申告も終わり、今月は日本で最も多い3月期決算でバタバタしている会社が多いことでしょう。


さて、先月のコラムで「損益計算書」はただの差額、「貸借対照表」は単なる残高表に過ぎないというお話をさせていただきました。その理由についても書き添えました。


「では、どのような仕組みに変えたらいいか?」について、今回はお話させていただこうと思います。

仕組みの前に、会計は“科学的”であり、“戦略的”であり、且つ"簡単”であることが必要だと思われませんか?


そもそも、今の会計システムが難解だから経営者も会計事務所へ丸投げしているケースが多いのではないでしょうか。

科学的というのは、現在使われている「全部原価計算FC」を「直接原価計算DC」にすること。

戦略的と言うのは、「現時点でどのような手を打てばいいのか」という意思決定に使える情報であること。

簡単は、経営者だけでなく現場まで(パートさんまで)使える会計であること。そのためには図で示すのが一番分かりやすいでしょう。


このサイトでは図形は使えないのでお示しできないのですが、たった5つの要素で収益構造を説明できる図があります。それは【MQ会計】という考え方に出て来ます。

P=価格(プライス)・V=原価(バリアブル・コスト)・Q=数量(クォンティティ)・F=固定費(フィックスド・コスト)・G=利益(ゲイン)

この5つの要素を使うと

1.売上高と利益の間に相関関係はない

2.値引きの怖さ

3.原価を下げても利益は増えないこと

4.本当は赤字なのに黒字になる現会計の実態が判明

5.変動費は売上高に比例しない

6.「率」で考える落とし穴が分かる⇒「率」ではなく「額」で考える

7.4種類の損益分岐点の存在による自社の集中と選択の意思決定

8.月次決算➡日次決算へ(セグメント分析の活用)

などへの理解が進み、科学的・戦略的・簡単な会計で経営することが可能になります。


ここで、現在の会計とMQ会計の決定的な違いに気がついた方がいらっしゃるかも知れませ

ん。そうです。現会計システムには「数量」の概念がないのです。そして変動費が連動するのは実は売上高ではなく、数量なのです。

数量が少ない建築業などは1棟ごと(数量=1ごと)に「MQ会計表」に当てはめていけばいいので、数量の抽出は必須になります。


このMQ会計を実践で体験しながら身につけるのが【MG(マネジメントゲーム】という研修です。

現在MG(マネジメントゲーム)は3派に分かれており、最も盛んに行われていると思われるのが『西研MG』と呼ばれるもの。その他にソニー系列のもの、『戦略MG』があります。

私は最初『西研MG』から入ったのですが、訳あって今は『戦略MG』に所属しています。


いずれにしても、体験型研修である【MG(マネジメントゲーム)】を経験しながら自社に落とし込んでいくと、一層臨場感が深まります。

全国各地にMGインストラクターがいますので、その方が主催する『MG研修』に参加してみては如何でしょうか。

但し、ゲームのルールがある関係上1~2回参加しただけでは戦略立案まではなかなか行きつかないかも知れません。

個人差がありますが、最低3回参加するとようやく実態が摑めてくるようです。

それと、ゲームに勝つことも大事ですが、それが目的ではありません。

あくまでも自社の経営に活用することが目的ですので、もしゲームの勝負中心が内容の場合は、注意が必要です。


前回と今回の財務戦略に関する内容は、『利益が見える戦略MQ会計』(宇野寛/米津晋次著:かんき出版)に詳しく記されています。

会計の苦手な方々でも分かりやすく読み進めていけますので、よろしかったらご一読ください。








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