会社のような組織では、クレドという自社の信条や哲学の必要性が叫ばれて久しいですね。
今取り組んでいる士業サポートでも、これを最優先事項にしています。
理由は、あり方のないやり方は陳腐化していくからです。
社会保険労務士の例でみてみましょう。
普通、開業直後はなかなか仕事がないですね。
だから、行政協力と称して労基署や年金事務所での相談員の依頼があったりします。
スポット契約を始め、依頼される仕事は全部受ける。
それもいいでしょう。
そのうちに顧問としての仕事も入ってくるかも知れません。
しかし、業務に慣れるに従って落とし穴が待ち構えている気がするのです。
他の社労士もできる仕事をこなすことに精力を傾けるようになるのではないか。
自分の強みは見つけられず、独自性を出せないのではないか。
人格磨きを怠り、信頼関係を築けなくなるのではないか。
こうなると仕事は作業的になりますね。
その作業は、価格競争のレッド・オーシャンの場と化す。
あるいは電子申請やAIに取って代わられる。
「来月から契約解除します」なんて話が増えるだろういうのが僕の見立て。
当事者にとってここの危機意識はまだまだ低いだろうと推測しています。
日本人の短所の一つは“シミュレーションが苦手なこと”
「コトが起こってからでないと動かない」
それでは手遅れなのですが…。
クレドでは、
「なぜ、この仕事をするのか?」
「何のために?」
「この仕事を通じて自分や関係者がどうなりたいのか?」を明文化します。
この時点で、未来の自分の方向性をある程度決めます。
ミッション・ビジョン・バリューを創り、腹落ちさせる。
だから、最初何でもやるのは実務経験を積むためであり、将来の雇用に備えて教えられるため。
事務所の体をなす頃には、本来やりたいことに着手できる準備が整う。
と同時に今度は組織になるので、役割・人財育成・組織活性化という新たな課題に向き合うことになりますね。
青写真を描いてから始める。
「なぜその思いを実現したいのか?」
「どうしたら実現できるのか?」
「実現したら何になるのか?」
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