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~コミュニケーションの新しい形と社風~

執筆者の写真: 竹内 明仁竹内 明仁

自動販売機がコミュニケーションの場。

サントリーが販売している『社長のおごり自販機』 売れ行きは好調らしいです。


社員2名が1組となって自販機の飲み物を選ぶ。 2人の社員証をセンサーにピッタリ合わせ、10秒以内にボタンを押すと飲み物が出る仕組み。 そこで会話が始まるというコミュニケーションを目的にした福利厚生。 だから、飲料代金は会社負担。


稼働時間や回数、一緒に選ぶ相手を変えたりと、いろいろ工夫しているようです。 並んだ場合は、前後左右の人と話すことで人のネットワークが広がることもあるという。


これ、かつての『喫煙所』と同じ機能かなぁ~なんて思えてきます。 タバコを吸わない人が増えたので形を変えた感じですね。

確かに喫煙ルームは他部署の人もいたりして、組織横断的な接点になっていました。 そこで思わぬ情報を耳にすることも…。


まぁ、大企業ほどリアルな接触に苦労しているのでしょうが…。

コロナを境にして働き方が変わったというのもあるでしょう。

でも、人間関係が希薄になって来ているのはその前からの流れ。

本来、人同士はもっと自然に話せる筈。


物質的な事で充足感を得てきた時代の反動のような気がするのは僕だけでしょうか。 今感じるのは、ここまでしなきゃダメなのかなぁ~という気持ちと、これで効果的になればいいんじゃないという思いが交錯した状態ですね。


一方で、この現象からわかることは、"組織風土"って大事だなーということ。 組織が大きくなるにつれ、創業時の精神が薄れていきますね。 経営トップが交代したり上長が変われば社内文化も異なる。

一貫して保つのは難しい。 急成長や上場が拍車をかける面もありますね。


反対に、急成長を戒め上場もしない路線を歩むこともできます。 "年輪経営"

急成長は短期間に人手を必要とし、社風に合う人を十分に吟味できないかもしれない。 上場すると多くの株主の目にさらされるため、目先の利益を追う経営になってしまう恐れがある。


組織風土をじっくりと熟成させ維持していくには時間をかけた安定成長に目が向きます。 やはり、遠くをはかりながら思慮深い経営が永続には不可欠。

自販機の記事から組織風土の危うさに考えが飛んでしまいました。



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