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  • 執筆者の写真竹内 明仁

~ブランド化の多角的な視点とは~

「ブランドって何だろう?」 と、素朴な疑問を自分に問うてみる。


提供する方は"期待を裏切らない約束" 提供される側からは"尊敬できる存在感" 約束は責任。

尊敬は信頼の裏返し。


ブランドといえば、製品/サービスといったモノやコトが先にくるかもしれないですね。 しかし、ヒトもブランド化できますよね。

芸術家や芸能人などとは別に…。


その両方について、石坂産業さんの事例で考えてみたいと思います。

こちらの会社は、モノやコトという面では産業廃棄物の引き取りとこれを活用したリサイクル製品の販売。


同業者がやりたがらない一般住宅から出る廃棄物に特化。

なぜ嫌がるのか?

住宅から出るゴミには様々な素材が混じっているため、仕分けに手間と時間がかかるから。

ここで既に自社に集中する領域ををつくっていますね。


更に、98%という驚異的なリサイク率を誇る。

それだけ販売できる用途が広いことになります。

これも同業者との差別化。

利益の二重構造と商品のブランディングにより、必然的に粗利率も高くなります。



そして人。

昔は“産廃業”といえば、かなりの荒くれ男の集まり。

ISO認証を取ると宣言しただけで、「ふざけるな!」とその場でヘルメットを床に叩きつけて辞めていく社員が数人いた状況から始まった。


規律がほとんどなかった社内に、先ずは3S(整理・整頓・掃除)を導入。 「これだけは最低限やってくれー!」という石坂典子社長の悲痛な願いです。

結果、半年で4割の社員が退職。


業者用にも『石坂憲章』というルールブックを作成。 この内容が守れない業者とは取引をやめた。 これで取引先も減ったでしょう。 人手不足や取引先の減少で一時は大変だったでしょう。 しかし、これが血の入れ替えとなり、徐々に常識の分かる社員が増え、残った業者の質も高まることに…。


大きな分岐点になったのは見学通路の設置。

2億円かけて工場内に導入。


ここで、第三者から視られるという経験が生まれます。 働きぶりから見学者に賞賛の声が上がる。 これが働く人のモチベーションとして機能するわけです。


毎日のように見学があれば、その態度は習慣化していきますね。 その状態が当たり前になる。 承認の声が増えればさらに社員さんの意欲は増します。


その頑張りに応えようと、会社から朝食の提供を考えました。

力仕事の人たちには朝から元気に働いてもらうため。


昼の休憩時間にはできるだけリラックスしてもらおうと、洒落たコテージ風の休憩室を建てた。

総工費1億円。


同時に産廃物の不法投棄の場になっていた周りの土地を整備し、里山の再生に手をつける。

ユリの花が咲き、ミツバチが訪れ、苔むすという周りから訪れたいと思われる環境へと変えていった。

これらの循環は、もっと人をよい方向に導くよう作用します。


「人が物心両面で快適に働ける環境をつくれば、人は輝く」

これが人によるファンづくりであり、ブランド化。 背景にあるのは人としてのあり方。

倫理道徳教育を重視していますね。

トップは教育者であるべきという信念の元、掃除や経営理念などを通じて教えていく。

根っこは人間力を高める仕組み化です。


多角的な面からのブランドづくりとは、モノ・コト・ヒト・地域貢献・社会課題解決から広く観ることだと思います。



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