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執筆者の写真竹内 明仁

~実績はコンセプトで決まる~

昨年9月に自宅近くにオープンしたスーパーマーケット。長野県で20店舗以上展開している地元のチェーン店です。

混雑したのは最初の1~2ヶ月。今は見事にガラガラだ。 要因は何か。個人的に戦略面から探ってみる。


この会社初の都市型店舗ということで、ちょっと高めの品揃えでした。 残念ながら、それらが「私を家庭に連れてって~」という声は僕には聞こえなかった。

コンセプトが不明瞭。

例として、700円の惣菜ハンバーグは外食の誘惑に勝てなかった。加えて、系列の他店舗と同じ商品の価格を上げている。家賃が高い分を上乗せ。 そんなことで消費者を欺くことはできない。


都市型店舗を全面に打ち出すのなら、野菜売場を無農薬や有機野菜中心に据える。それらと他の農法との違いや効果、気づかない料理のレシピを伝える場を設ける。 売り場にある鮮魚のいけすを活かしてその場でさばいた即売会を開くとか、DHAやEPA摂取の効果的レシピの開示もいいかも。 精肉だったら、その伝統と飼育方法による肉質の素晴らしさを訴求する方法を教える。 商品を売ることを通じた食育のマスタービジネス。 系列他店舗だけでなく、他社との差別化を図る戦略になり得ると個人的には思うのですが…。


もしやらないなら、従来店舗と同じ品揃えにしてもらった方がよほど助かる。 だから、わが家ではスポット利用しかしていない。望んでいることではないですが。

既に新規開店から半年以上が経過。

一番ビックリしているのは変わらないことです。 恐いですね。コンセプトが中途半端だとこういう結果になります。 事業を成功に導くには「何を?」の前に「なぜ?」の順番が原則。 身近な例で学びになります。


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