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執筆者の写真竹内 明仁

~私利私欲は良心を蝕む~

起業開始直後は焦りますね。 とにかく仕事を取ろうと躍起になってしまう。 気持ちはスゴ~く分かるんですよー。 自分もかつてはそうだったから。


僕よりはるかに性格がよい人でも、こういう境遇に直面したら心が傾く場合がある。 「げに恐ろしきは私心なり!」

でもね、ここに打ち克たないと未来は危ういのも確か。

主役は誰か? そう、お客様。

お客様を神様と思えということではないですよ。

お客様のウォンツやニーズを見抜くこと。 今の時代、"応える"では弱い気がします。 相手が口に出したお困り事に対処するのが応えることだと思うからです。


では、"見抜く"にはどうするか? 背景や理由を知ることじゃないでしょうか。 すぐに答えや結論を出さない。 ガツガツしている時は陥りやすいワナ。


例え課題を言ったとしても、それが本当のものだとは限らないんですよ。 ユーザー自体が思い込みによって気づいていないケースは結構ありますからね。


だから、質問によってその本質的な部分をあぶり出す必要があります。 問いかけを重ねる中で、お客様自身が気づくことも多々あります。 「あ、表面上はこうだけど、本当の問題はコレだ」みたいな感じでしょうか。


その質問は傾聴から生まれるように思います。 傾聴ができるには、

「この人に悦んでもらうには何ができるか?」 「どうしたらお役に立てるか?」 「なぜ、そう考えるのだろう?」 「本当に言いたいことは何だろう?」

と、相手の立場になって考えることじゃないですかね。

そこに仕事ほしいモードが入っちゃうと、傾聴は難しいですねー。 相手の話を自分の都合で解釈しようとしちゃうから。


「身を修める」という言葉がある通り、 倫理道徳に則って己の修行と捉えた場合どうか? 正しい観念に沿った経営をしようとする社長とは相性がいいですね。 しかも、長続きします。


逆に、理不尽な要求をしてくるトップとは距離を置く。 何でもいいから仕事を取ろうとすれば、この決断はできないでしょう。 結果、途中で噛み合わなくなり、契約も終わる。


やはり、自己の心の鏡が曇らぬように磨く。 雑草が生えたら抜く。

自分の場合は、師匠の言葉や陽明学から毎日確認しています。

「遠くをみる者は富み、近くをみる者は貧す」~二宮尊徳翁~

ですから…。



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