士業が開業する際、今後の成功と失敗の大きな分岐点は何だろうか? 対象を税理士と社会保険労務士に絞って考えてみる。
一番のポイントは、試験から資格取得までの従来の呪縛を解き放つこと。 何れ自動化される税務や手続きに関する知識は、あくまでもスタートラインに立つ方法と割り切る。 合格率の関係で、資格を取れば自らの苦労が報われると考えてしまいがち。それは錯覚です!
先達が多勢いる中で、同じ知識やスキルで勝負しようと思うこと自体が既に方向がズレていると認識する必要があります。
税理士事務所で修行を積む間、或いは社労士が試験合格後登録するまでの時期に固めるべきものに注力する。もっと言えば、その間に見込み客をどれだけ確保できるか。
税理士の場合は、数字の奥に潜んでいる背景を読み解けるか。現場に行かなければ理解できないこと。手間暇をかけて実体を把握する。それが経営のコンサルティングに繋がる。
労務の問題から人の成長や組織の活性化に結びつく展開に拡げていくのは社労士の流れの一つ。こちらも現場に行かなければ実体はわからない。付加価値を提供できるかどうか。
何れも顧問先の単価に関係してきますね。
結局、何が言いたいか。 試験に合格するために学んだことと、実社会で求められる内容は違う。勝手に思い込んでいるに過ぎない。 それを学ぶ場所は現場。経営トップと話しているだけでは決して観えない世界。
ここに気づいた人がロケットスタートを切れる。コンセプトとアプローチの方向による事前準備。
経験から、この差はとてつもなく大きいと感じています。 明るい未来が観えない人は、自分の進むべき道を助けてくれる客観的な人の存在が必要ではないでしょうか。
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