「毎年戦略を立てるけど達成できない」という声をよく聴きます。 なぜか? 主な理由は3つ。
1.アレもコレも盛り込み過ぎること。 最大2つ。できれば1つに絞る。
多くの会社や個人事業主は盛りだくさん立てます。 実行する側はたまらんですね。
だって、1つの戦略につき最低5つくらいの戦術は必要だから。
それを、あれもこれもやろうとするとどうなるか。
力が分散するからどれも中途半端になり、結局何も達成できない結果に終わる。
優先順位が分からなくなるんですよね~。 戦略も、遠回りのようで一番の近道は一つずつ進めていくことです。
2.戦略は正しい課題を発見すること。 得てして解決策に目が向きがちですが、そもそもその課題は正しいのか。
間違ったり、重要度の低いものならば、最初からボタンのかけ違いになる。 よって、現場が疲弊する。
やはり、優先順位は重要。
優先順位を間違えないためにも、正しい課題を見つけなきゃ!ですね。
そして、正しい課題の認識には、経営層、中間層、現場の共有が必須。
この足並みが揃っていないと動きがバラバラになり、誤解や対立の的に…。
3.戦略開始後から現場に出向くこと。 とかく上層部は数字ばかりを追い、現場で何が起きているか理解していないケースがほとんどです。
意思決定する者が現場に足を運び、見て、聴いて、対話をする。
とかく部下はいいことばかり報告し、言いたくないことは言わないものです。
現実を把握できずに、問題発生後にあたふたと対応する原因になります。
自分の目で観察すれば、気づくことがいっぱいあるはず。
普通は。 「事件は会議室で起きているのではない」というのは事実。
他にもありますが、ポイントは最初の設定と実行後のフィードバックに尽きる感があります。
状況は目まぐるしく変わります。
先が読めない時代だからこそ、途中で修正を加えるしなやかさが大切。
柔軟な動きをするためには、決定権者の定期的な現場訪問は必須と考える。
先が見え、過去データの緻密な分析に基づく戦略=MBA型が通用しなくなって来た理由がここにあります。
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