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  • 執筆者の写真竹内 明仁

~読み手か?聞き手か?それとも?~

読み手は資料を必要とする。

用意されたものに目を通してから話を組み立てる。

原稿を準備し、それに沿って話す。

だから、アドリブのしゃべりは苦手。

聞き手は話すことが得意。

資料を作っても読まれない。

その場の感性を重視し、雰囲気に応じて話を展開する。

だから、あらかじめお膳立てされた原稿は不要。

どちらかに分かれ、両方の能力をもち併せている人はごく少数。 ドラッカーの定義です。


あなたはどちらでしょうか?


専門職には読み手が多い。 データの読み込みや分析が得意なタイプが集まるから。 その代わり、話すのは今イチかも…。

専門用語が飛び交い、聴いている側では理解不能に陥ることも珍しくないですね。


この専門用語がくせ者!

使う理由は2つに分かれると思います。


自分の専門性をアピールするために、わざと多用する。

学者に多いでしょう。

学者同士なら通じるけど、素人にはチンプンカンプン。


もう一つは、素人も知っているものだと思い込み、使うパターンです。

士業はこちらのケースが多いかもしれないですね。


いずれにしても、聴いている者を混乱に陥れる。

ここで設定したいのは理解できる基準。

「小学4年生でもわかるように」という基準を設定すれば、専門用語は一切使わない方向で言葉を選ぶでしょう。

ちょっと考えてもらえればなぁ~と思う視点です。


また、読み手は話が上手い下手よりは、論理的すぎるから感情が伝わりにくい。

いわば、AI的。


聞き手は話が巧み。 情緒豊かに話したりもする。 そのため、一見聞き上手に感じる。

でも、意外と他者の話は聴いていないのではないか。 途中で話の先を読んで自分の言うことを組み立てている印象があります。


どちらが良いか悪いかという問題ではないですね。

両立を目指すなら、追求するのは4つ。


(1)読むタイプは書く方も大事。それも、論理的でありながら相手に話しかけるような文章が書けるか。

(2)話ベタでも自分の言葉で伝えられるか。

(3)聞くタイプは、話す言葉の表現力を文章でもストーリー化できるか。

(4)言葉がテクニックだけでなく相手の心に響くためには、話す前に傾聴ができるか。


つまるところ、論理+感性の両方を発揮できるかということになる。

こういう人財育成研修があったらオモシロイと思うのですが…。


まず、強みのタイプが分かる。 その強みが目立つならば、あえて弱みに目を向けなくてもいい。 その強みをもっと伸ばす練習に重点をおく。


中途半端な強みなら、弱みの克服も考えた方がいいかもしれない。


聴く技術、考える力、話す言葉、表現する文章を訓練する研修。 こういうところから、共感、思いやり、理解力、表現力が育つのではないだろうか。




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