ようやくホームページを立ち上げましたので、今後はなるべく週一回程度定期的に、皆さんにとってお役に立ちそうな情報や日常の中で気づいたことなどをお伝えしていきたいと考えています。
最初はボクのご挨拶のところでも触れている「八方よし経営」について考えてみたいと思います。
その昔、近江商人の商い方法が現在まで引き継がれているのが「三方よし経営」ですね。
複雑化し変化のスピードが速い時代を生き抜くためには、企業の在り方が問われている現在。「何をするかより、どう在るか」を説いていることに気づかされます。
「何をするか」から考えていくと、目の前の利害や利益に目がいきがちですが、「どう在るか」を設定した上で「何をするか」を決める方が企業としてのミッションやビジョンに敵った企業運営になる気がします。
例えば経営計画もそうですが、「売上から計画を作るか、手元に残したい利益から逆算して計画を作るか」によって、計画の合理性・実現性が変わり、その結果、社内での説得力も変わると思います。
ひとつの点から、それを線に繋げていくと、社員・パートナー(取引先)・顧客・地域・社会・国・株主・経営者の八方に対して「どう在るか」が見えて来て、その線を結ぶと面になるという視点で考えていくのが持論です。
(同族経営の場合には、株主=経営者が多数だと思いますが)
ただし、最初から「八方経営」が実現できる訳ではありません。
現在「いい会社」と呼ばれる企業も、長い時間をかけて少しずつ進化して来ています。
「いい会社の代表格」である伊那食品工業さんは、ゴミ箱をいたる所に置いてそこにゴミを捨てる以外選択肢がない状況を作り出したことから始まったと聞いています。
ゴミの再資源化・環境保全で国内外から注目を集めている石坂産業さんは、トップがISOを取得すると言ったら、その場でヘルメットをたたきつけて数人の社員が辞めていったところからスタートしています。
地域に欠かせない存在となっている中央タクシーさんは、トップが「いい会社をつくりたい」と言ったら、社員が胸ぐらをつかんで抵抗したようです。
このように、「いい会社をつくる」までには皆さん、大変なご苦労と忍耐を要してここまで築き上げています。
一番大切なことは、信念を持って継続することだと教えられます。
これから自社を「いい会社にしていきたい」と想いが強い経営者の方々は、まず最初に社員さんの幸せから考えるのが順番なのではないでしょうか。
そのためには、社内の半径3メートル以内の人間関係がどうなっているかからスタートすることをお勧めします。
なぜ社員さんの幸せから考えるのかについては、改めて詳しくお伝えしたいと考えています。
代表
竹内 明仁
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